今、話したい誰かがいる
今、話したい誰かがいる
今、話したい誰かがいる(乃木坂46)
何度か聞こえてちょっと気になったの。
たまたまデパートに出かけた時、吸い込まれるように山野楽器に入ってCDを買った。
DVDも付いていて、プロモーションビデオ*1も見たよ。
youtubeでショートバージョンと云うのを見ていたんだけれども、ショートバージョンでは良さが分らないと云うコメントがあったから気になっていたの。
果たして、その通りだったよ。
あらすじ
田園風景の仲間との帰路の場面から始まる。
タイトルが挿入。
仲間とダンスの練習をしていると、女の子が見ているのに気付く。
彼女の方に振り返ると、はにかんだのか去って行ってしまう。
練習が終わって、仲間と歩いていると、彼女がブランコで一人本を読んでいる。
声を掛けても気付かない。
肩に手を掛けると、驚いて立ち退き、何かを身振りで訴える。
耳が聞こえないことに気付き、身振りが意味していた言葉、手話の意味を本で確かめた。
あなたたち楽しそう。
そこに、
あなたも
と仲間に入れる。
ダンスの練習の仲間に入るも、耳が聞こえないために音楽が聞こえずリズムが取れない。
仲間の1人が指でリズムを示す。
ダンスコンテストの日付が周知されカレンダーに日程が書きこまれる。
友達を示す握手のイラスト入りTシャツを作る。
ダンスコンテストに向かって日は経つが、一週間前に父親から海外転勤を知らされる。
いつ!?
出発はダンスコンテストの日。
ダンスコンテストには打消し線が引かれ、引越予定が書きこまれる。
練習に現れなかったからだろうか、仲間が心配して様子を見に来る。
友情のTシャツを掲げて、二階に居る彼女に合図する。
彼女は手を振る。
サヨナラ!?
事情を悟り、出発の彼女を見送りに仲間を連れて現れる。
見送った後、帰路に立つが一人すすり泣くと仲間が寄り添う。
ミュージックビデオ
田園風景の印象的な場面の額縁形式で構成されている。最後まで見ると、初めの場面がどのような状況を表していたのか分かり、切ない気持ちになる。
ダンスに仲間と打ち込む一人の女の子が、一人の女のこと出逢ってから別れるまでの物語。
言葉は手話による限られたものだけれど、心を強く訴える。
ソフトボール
実は似た体験があるの。
小学校の頃、地域ごとの子供会でソフトボールチームがあって、小学校の学区での大会、それを取りまとめての大会など、かなり大々的に行われていたの。
所属地区の子供会のチームは強かった。
優勝して優勝旗を各家庭に回して置いたこともあったよ。
そんな小学校六年生の秋。
ソフトボール大会の決勝の日が、父の転勤で引越の日に当たったのね。
全力でソフトボールをした後で、そのまま電車で移動。
振り子電車だったから、体が参って大変だった。
運命
ずっと練習してきた状態から、ぷつんと切り離されてしまう感覚。
小学校や中学校を卒業するのもこれまでの日常から切り離される体験としては同じなんだけれども、異なるのは自分だけが切り離されてしまうということ。
残ったみんなは同じ環境を維持していて、自分だけ切り離されてしまうという感覚。
切なくて悲しい気持ちに押しつぶされそうになるよ。
そんな思い出が甦ってきたのは「今、話したい誰かがいる」を聞いたから。
何か運命を感じてしまった。
*1:最近ではMV(ミュージックビデオ)っていうの!?