はてなとなぜのブログ

「はてな」と「なぜ」に焦点を当てたお話

お母さんを盗らないで

「女性活用」

「女性活用」も問題が多い。

女性を差別しないということにはもちろん賛成。

でもお父さんとお母さんが仕事に出かけてしまったら、誰が子供の面倒を見るの?

そうすると、「子育てを女に押し付けるな」という反論が来るのは分かってる。

でもね、そんな反論すること自体で子供の視点が欠けていることが判る。

欠けている子供の視点

昔は共働きが普通だったというけれど、お家にはおばあちゃんやおじいちゃんがいた。

おじいちゃん、おばあちゃんがいない子は、おじいちゃん、おばあちゃんの居るお友達のところに遊びに行ったでしょ。

だから子供の居場所はあったんだ。

男性も女性も権利を主張する前に、あなたたちの権利によって侵害される子供たちのことを考えて。

私は幸い父方も母方も祖父母は健在だったの。でも父は転勤族で、否応なく核家族化していた。学校から帰ってきたら母には家にいて欲しかったよ。

今は寂しい子供が多くなった。だから寂しい大人に育つ。

 

愛情の証

高校生の頃、お弁当持ちだったの。8キロくらい離れた場所に高校はあって、自転車で疾走しても二十分くらいかかったかな。途中に大きな橋があって、強風に煽られて通り抜けるのが大変だった。

或る日、お弁当を忘れて学校に行ったの。

育ち盛りの食べ盛り。お弁当無しは辛いよね。

母は自転車でお弁当を届けてくれた。

こういうことは何年たっても覚えているものだと思う。

この時の母の心にあったのは、弁当が無ければ困るだろうという思いやりであって、決して父が行けば良いのに、

なぜ私が行かなければならないの?

という気持ちは無かったと思う。ただひたすらお弁当を届けるべくペダルを漕いできてくれたはずよ。

子育てに手間はかかっても、その手間を掛ける時間がとれるということは、実は特権なのだということに気付きたい。

男性が子育てに関与できるようになったのは、特権を手に入れることが対外的に認められたという意味でで良いこと。

自分たちの子供で、子育てはどちらがすべき・・・って「べき論」になってしまうなんてあまりに悲しすぎるよ。

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現代社会で子供に纏わる問題が多く起こるのも、大人が自分たちの権利ばかり主張して、子供たちが割を食っているからだと思う。

そんな大人を見ていれば、権利ばかり主張する愛の無い子供になってしまうよ。

子供たちは本能で感じる

子供はちゃんと分かっています。あなたが本当に大切にしているものを。

子供にとって一番大切なのは、お金や物ではないの。

傍にいてくれること。一緒に時間を過ごしてくれること。気に掛けてくれること。

当たり前すぎることだけど、今ではたとえ傍にいてもあなたは傍にいないの。

マドレーヌ

スマートフォンから広がるあなたの世界・・・心は何処に(いずこに)・・・子供は別の世界に・・・。

これって一緒にいるってことじゃないよね。