母の日のプレゼント|小さな子供の小さな贈り物
テレビ台の中
10年くらい前の話かな。
帰省した時にテレビ台の下に赤いカーネーションを見つけたの。
プレスチックで出来た小さな小さなカーネーション。
リボンが付いていて
お母さんありがとう。
と書かれている。
もう随分と経つのに、大切にしまってた。
「まだ取ってあったんだね。」
というと
あなたがくれたから。
と一言。
小学生の頃、何の気なしにプレゼントしたもの。
たいして思い入れがあって、手に入れたものでは無いもの。
そんなものでも、大切にとってあり、ちょこんとテレビ台ガラス扉の後ろに鎮座(ちんざ)している。
小さな、小さなカーネーション。
プラスチックのカーネーション。
とるに足らないカーネーション。
それでも今まで大切にとって置いてくれた母の思いにジーンと来た。
先日、母に電話をして、何気なくこのカーネーションの話をした。
今も変わらず同じ場所にあるとのこと。
その後、大人になって贈った胡蝶蘭は今は枯れて跡形もない。
でも子供の頃のカーネーションは今も健在。
今年は、このカーネーションのようにずっと母が健在であるように祈りを込めて本物のカーネーションを贈る手配をした。
赤い鉢植えのカーネーション。
「来年も再来年もその先もずっとずっとカーネーションを贈り続けられますように!」
あなたも母の日にカーネーションを贈るのはいかがですか。
第一園芸から送る手配をしました。
実は第一園芸にも思い出があります。以前に青山学院のはす向かいにあるビルで働いていた時、同じビルの1階に第一園芸のお店がありました。辛い職場だったので、休憩の時、第一園芸の花を見て回るのが唯一のやすらぎでした。
当時の上司が、
少々高いが、花の品質は一級品だ。
と言っていたのを思い出し第一園芸で手配することに決めたのです。大切にしてもらえるのなら、良いものを贈りたい。
先日、或る用事で当時、第一園芸があったビルの近くに行く機会がありました。表参道から歩いていくと、残念ながらもうお店はありませんでした。どこかに移転してしまったのでしょうね。